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防火管理者の手帳とはどんなものか?(防火防災管理手帳)

防火管理者とは

防火管理者とは

多数の者が利用する施設などにおいて、火災の防火管理の知識を持って、防火管理業務を計画的に行う責任者のことです。

防火管理者がやらなければならないこととして、次のようなものが挙げられます。

 

  • 「防火管理に係る消防計画」の作成・届出を行うこと
  • 消火、通報及び避難の訓練を実施すること
  • 消防用設備等の点検・整備を行うこと
  • 火気の使用又は取扱いに関する監督を行うこと
  • 避難又は防火上必要な構造及び設備の維持管理を行うこと
  • 収容人員の管理を行うこと
  • その他防火管理上必要な業務を行うこと
  • 必要に応じて管理権原者に指示を求め、誠実に職務を遂行すること

 

防火管理者が必要な場合とは?

次のような施設の場合、防火管理者の選任が必要になります。

防火管理者が必要な場合

引用:鹿児島市サイトより

収容人数によっては、障害福祉施設も含まれることがわかります。(水色の枠内を参照)

収容人数の算定の方法は、利用者+従業者の数になります。

 

防火管理者には種類がある

防火管理者には、乙種と甲種の2種類あります。

どちらが必要になるかは、こちらのサイトを参照してください。

あなたに必要な防火管理者はどれですか?

引用:https://www.kennanseibu119.jp/firedepartment/seminar/docs/beppyou3.pdf

甲種防火管理者はすべての防火対象物において管理者になれますが、乙種防火管理者は比較的小規模なものに限られています。

 

防火管理者に選任されるには

  1. 防火管理業務を適切に遂行することができる「管理的、監督的地位」にあること
  2. 防火管理上必要な「知識・技能」を有していること

2に関して、防火管理者講習を受けるか、ある一定の経験を持っている人がそれにあたります。

ある一定の経験とは、例として「市町村の消防団員で、3年以上管理的又は監督的な職にあった者」のような場合です。

経験として持っている人は少ないですので、たいていは防火管理者講習を受講することになります。

この講習は、甲種防火管理者だと2日間、乙種防火管理者では1日かかります。

だいたい朝の9時から17時までとなっています。

2日目の最後には効果測定という小テストのようなものもあるので、しっかり気を引き締めて受講する必要があります。

 

防火管理者手帳とは

防火管理者講習を受講すると、以下のような修了証と手帳をもらえます。

防火防災管理手帳

 

修了証

「手帳」という名前ですが、実際は免許証が入るサイズの見開きのものです。

メモ帳のような厚さもありません。

手帳の中身には、防火管理者として選任解任の経過が記載されます。

 

障害福祉施設の指定申請にかかわっている中で、必要となる知識でした。

防火管理手帳の実物がどんなものか見たいと思っていたところ、まさかの私の家族が防火管理者であり、この手帳を持っていました。

そういえば前に、講習を受けるような話を聞いていましたが、自分に関係がなかったので、ピンときていませんでした。

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