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7.32024
台数が多い場合のナンバー交換で気を付けたいこと3(出張封印:トラックの場合)
前回までは陸運局での手続きの話でした。
いよいよ封印当日の話に入っていきます。
今回のミッションは
24台のトラックのナンバーの付け替えを1日で終わらせること。
(一応予備日を1日いただいていました)
- 車台番号の確認、写真を撮る
- 旧ナンバーの取外し
- 新ナンバーの取付け
- 封印をし、書士票と共に写真を撮る
- 旧車検証の受取り、新車検証のお渡し
この中で時間を取られる可能性のある作業は、1と2です。
1は車台番号が見えづらい位置にあったり調べた場所になかった場合、探すのに時間がかかります。
2はボルトが錆びて固着していたり最悪ねじ頭がポキっと折れた場合、取り外すのに時間がかかります。
また、一番の心配は天候でした。
4月でしたので暑い寒いはそれほど心配はしていませんでした。
が、雨が少しでも降っていたら作業に大幅に影響します。
どれだけ曇っていてもいいから雨だけは降らないようにと祈っていました。
(当日はいい天気で暑いくらいでした)
対象の車種
2KG-FC2ABA | 2PG-CG4FA | 2PG-FW1AHG | PKG-FRR90S2 |
QKG-CG5ZA | QKG-CYJ77A | QPG-FW1EXEG | SKG-FEA50 |
TKG-FD7JLAG | TKG-FD9JLAG | TKG-FRR90T2 | TKG-NLR85AN |
TPG-FD7JLAG | TPG-XZC710M | TRG-NKR85AR | TRG-NPR85AR |
全部で16車種です。
2トン平ボディーから10トンのウイングまでそろっています。
メーカーはUD、いすゞ、三菱、日野とトラックではなじみのあるところばかりです。
一番古い年式で平成19年の車体がありましたが、この車体はナンバーの交換歴がありました。
一番長くて約10年間、同じナンバーがついたままかなという予想でした。
作業人数
私ともう一人(助手とします)、合わせて2人で作業にあたりました。
人数が多ければ多いほどいいというわけではなく、意思疎通がしやすく工具の扱いに慣れている人が少数いればいいと考えていました。
朝8時から開始して、14時半にすべて終わらせることができました。
作業時間は5時間半ほどでした。
ですがこの日雨だったなら、時間はもっとかかっていたと思います。
車台番号の確認、写真を撮る
さて、ここからそれぞれの作業について書いていきます。
確認一覧表をもっていく
車台番号とナンバーを確認しやすくするため、一覧表をバインダーに挟んで作業をしていきました。
- 旧ナンバー
- 車台番号
- メーカーと車種
- 初度登録年月
- 車の大きさ形状(2トン平とか10トンウイングとか)
- 車台番号の打刻位置
今回は希望ナンバーを利用し、旧ナンバーと新ナンバーは同じでしたので新ナンバーの記載はしていません。
しかし新旧で番号が違っていたら必須ですね。
これに
- 打刻写真
- 封印写真
- 車検証交換
のチェック欄をつけて。
これは最後の確認の際に、○をつけてチェックしていくための欄です。
車台番号の位置
今回の16車種はすべて、左右どちらかの前輪のタイヤハウスの中をのぞきこむことで確認ができました。
タイヤハウスとは、自動車の車体におけるタイヤを取り付けるためのスペースです。
この中をのぞきこむことで、フレームに打刻されている車台番号を見ることができます。
ただし、トラックのキャビンを上げないと見づらい車体が何台かありました。
はっきりとどの車種だったか記憶していないのですが、4トン車に多かった気がします。
10トン車くらいになるとタイヤハウスも広く、頭を突っ込んで確認できました。
ですが、4トン車だとどうにも見づらく、写真も撮りづらかったのです。
2トン車も数台ありましたが、こちらは問題なく写真に撮ることができました。
キャビン上げの方法を私は知らないので、助手と当日立ち合ってくださったご担当者の方にお願いしました。
最近のトラックは、ドアのロックが開いていないとキャビンも持ち上がらないようになっているそうです。
ですので、全車の鍵をご用意いただきご担当者の方に立ち合っていただくよう、事前にご依頼していました。
そしてキャビン上げは、おそらくかなり重い。
コツがあるとのことでしたが、私一人でできたでしょうか。無理だった気がします。
「左右のドアを全開にした状態でキャビンを上げると、重さが分散されて上げやすくなるよ」とご担当者の方が教えてくださいました。
なるほど。
それでも私に上げられるのか?
使用したツール
- 雑巾(濡れていた方がなおよい)
- スマホリングと首からかける紐
- 車台番号を照らす明るめのライト
1は車台番号の汚れを取るためです。
サビなどが付いていて拭いても見えづらいものはあります。
2は、スマホで写真を撮るときにスマホを落とさないためです。
それに首からかける紐をつけて置き、腰につけた作業バッグに入れておきます。
3のライトは、かなり明るく便利です。
打刻位置を探すためのライトですが、スマホの明るさでは見つけづらい場合があります。
ただ逆に明るすぎて、写真を撮る際には白光りしてしまう場合もあります。
スマホライトとの使い分けが必要です。
また書ききれませんでした。
あと、2回くらい続きそうですね。