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9.132022
左利き時々右利きであること
私は左利きです。
ですが、中途半端な左利きです。
鉛筆、包丁、ナイフ、クリアファイルを使う向き、卓球のラケット、習字の小筆は左。
おはし、投げる蹴る、はさみ、バドミントンのラケット、習字の大筆は右。
私たちの時代、左利きは矯正されていました。
だから同世代以上で左利きの人は少なめ。
今でこそ左利きのアイドルがCMに出ていますが、昔はありえなかったと母は言います。
母は、自分も父も右利きだったのでまさか子供が左利きになるとは思わず、ノーマークでした。
なので、幼稚園で指摘されるまでは気づかず。
世の中は、左利きを矯正するという流れでした。
母は、矯正して脳に影響があったらいけないと、幼稚園にも矯正しないよう、お願いしました。
左利きである子供の気持ち
当時はどうしてみんな右に直したのでしょうか?
左の何がいけなかったのでしょうか?
左を矯正していないと、親のしつけがなっていないとみなされたのでしょうか?
母が、幼稚園に矯正しないよう申し入れたにも関わらず、担任の先生には厳しく右で持つよう指導されました。
幼稚園で矯正されたのは、筆記用具を持つとき。
お箸と、はさみは右利きだったので問題がなかったのですが、お絵描きの時間は苦痛でした。
子供にとって苦痛なのは、なぜ左でもってはいけないのか、ということが理解できないことです。
(今でも理解できませんが)
左で持つことが悪で、どうして書きづらい右で書かないといかないのか。
お絵描きが好きだった私にとっては苦痛で仕方ありません。
悪いことをしていつも叱られている、そんな気持ちでした。
左利きを親が直さなかったことは、私にとって全く問題はありません。
不自由を感じることは、周りの人とクリアファイルを使用する向きが違うことくらいです。
だからって、クリアファイルを右利きに直すなんてことはありえないでしょう?
左利きで一番嫌だったことは、大人から指摘をされることでした。
幼稚園の先生からいちいち注意される。
あとは、「あんたぎっちょなんやな」と珍しがられる。
※ぎっちょとは方言?左利きのことです。
先生から、生徒みんなの前で教室で言われたときは、注目されることがとても嫌だった私にとって苦痛なことでした。
「だから何なんだ」と。
その先生は矯正はしませんでしたが。
左利きであることが嫌なわけではありません。
左利きであることによって何かを言われるのが嫌なのです。
個人的には、左利きは個性だと思っているので矯正されなくてよかったと思っていました。
左利きは字が汚いのか
私が30代のとき、職場に子育て中のパートさんが入ってきました。
子供が左利きなので、矯正しようか悩んでいました。
その理由は、「左利きは字が汚いから」とのことでした。
私は左利きですが、硬筆においてはきれいな字を書ける方だと思います。
硬筆書写検定を持っていて、字のコンクールに出品されたこともありました。
「左利きは字が汚い」のは、周りの人の影響だと思っています。
右利きに直そうと矯正されるから、または左利きであることを指摘されるから。
だから「書く」ことが嫌になるんですよね。
字は練習してこそきれいになります。
左利きを指摘されることで、練習をしたくなくなる。
字を書くこと自体が減ってしまいます。
そりゃあ、字がきれいになりませんよね。
左利きによって字が汚くなることはないと思いますが、字の構成は、右利きが書きやすいようになっています。
だから、私は右利きだったらもっときれいに字が書けたかな、と感じています。
左利きと右利きが混在していること
「器用だ」とは言われますが、そんなことはないと思います。
どうして左利きに偏らなかったかはなぞですが、じゃあ、箸をどちらでも同じように使えるかといえば左では使えません。
それは右利きの方と一緒。
バドミントンのラケットは左利きでしたが、右に直せるかと思ってやってみました。
そしたら、下からのスイングは左のまま、上からのスイングは右利きになってしまいました。
でも、両利きにはならないのです。
だから器用ではないと思っています。
左利きのメリット
自分で感じたことはありません。
ただ、箸が右、包丁が左なので、熱いものを切る際に、右の箸でつかみながら左で切る、くらい。
左利きは、発想力が豊かなのだそうです。
世の中のすべては、右利きが便利なように作られています。
不便がないわけです。
左利きはそこに疑問を感じ、いかに自分が左利きでもやりやすいかを考えます。
左利きは「右利き社会のあたりまえ」を、常にあらゆる角度から分析し、どうやったら自分もできるようになるのか、左右の脳を使って考えています。
そうやって「ワンクッション思考」ができると発想力が豊かになるそうです。
自分で発想力が豊かだとは思いません。
左利きは知らず知らずのうちに、新たな発想を生み出しやすい「脳の体質」になっているのです。
自覚はないですが、知らず知らずのうちにそういう脳の体質になっていたなら、もうけものですね!