できれば高齢の親に生前整理をしていただきたい、とお考えの方

1 私の母は、捨てまくる
2 生前整理とは
3 遺品整理におすすめの業者さん

さて、昨年の父の逝去を境に、なぜか高齢者に関する話題が
私の周りを取り巻きます。
おそらく、父が亡くなったことで、”高齢者”を意識したのでしょうね。
父は要介護5で、老人ホームにもお世話になっていたため、
そういった情報も自然と耳に入ってきます。

私の母は、捨てまくる

一番最初のブログで、母のことを少し書きました。
出会いたいお客様

今は、父が他界したため、実家のある兵庫県で一人暮らしをしています。
年齢は75歳を過ぎましたが、パートとして、掃除のおばちゃんをしています。
少し潔癖傾向がある性格で、掃除はお手の物というか、しないではいられない。
汚すぎるトイレでは、用を足せないような性格です。
ペットは飼っていませんが、いたらおそらくペットもこまめに洗われていたでしょう。

この時代の人って、物を大切にするというか、捨てられない人が多いと聞きます。
母の周りの同年代の人でも、使えそうなものが捨ててあったら拾ってくるとか、
同じものがいくつも家にあるとか、いつか使うかもしれないと何年も捨てられないとか、
そういう人が多いようです。

さて、うちの母。
そんな世代に生きているにもかかわらず、物を捨てまくります。
家の中の物を、いかに減らすかをいつも考えています。

以前、無料でいろんな物をくれるというセミナーに誘われ、付き合いででかけたそうです。
いろんな物と言っても、母にとっては特に必要ない物。
そこに集まっている人は、それが目当てで行くのですが、母はそこでくれた物を、
「いやー、私は(ごみになるから)いりませんわ」と断ったそうです。
すると、無料で物をあげてこそ商売につながるそのセミナーですので、
主催側に、「帰ってくれ」と言われ、帰らされたそうです。
人に対して遠慮がちなわりに、その辺はしっかり意思表示をする母。

特にこの何年ほどは、物捨てに拍車がかかっています。
というのも、残された私たち子供に迷惑をかけないためのようです。
自分が死んだあと、遺品整理をするのは私たちです。
その私たちの負担を少しでも減らせるよう、生前整理できるものは整理して、
物を捨てておこう、という気持ちなのだそうです。
しかも、今の勤め先は、自分の家の粗大ごみも捨てに行けるらしく、
自治体で回収してもらえなさそうな、大きなごみを運んでいるようです。

その最たるものが、衣装ケース。↓↓

http://aoyagin-blog.jugem.jp/?eid=196″青ヤギさんからの手紙”より引用

不要な物はすぐに捨てる母ですが、必要な物はもちがよく、
昭和の、ブリキでできた衣装ケースをずっと使ってきました。最近まで。
なぜか最近になって、すべてのブリキの衣装ケースを処分し、
服は段ボールに収納し始めたのです。

「私が死んだら、服ごといっしょに捨てられるから」だそうです。。。。
ブリキの衣装ケースだと、服と衣装ケースは　分別しなければいけません。
ですが、これなら段ボールごと母の服も捨てられる。
わが母ながら、あっぱれというか、ありがたすぎる思いやりです。

生前整理とは

亡くなった人の物を、別の人が片づけるのが遺品整理で、
自分の物を、死ぬ前に片づけておくのが生前整理だと思いますが、
母の行動、まさしく生前整理です。
父が他界した後、気持ちいいくらいに父の物を処分していました。

おそらく、
私たち子供にその判断をさせるとなると、悩んでしまうような物は、
母の独断で、処分してくれたのでしょう。

例えば、
私たち子供が幼いころに作った工作や、絵は、
親である母にとっては、捨てづらいものでしょう。
ですが、私たち自身が捨てることには
それほど抵抗はありません。

年の割に、なんて合理的な考え方なんでしょうか。

生前整理って、高齢の方がする場合、やはり負担だと思います。
今母が生前整理を積極的にやっているのは、

・子供たちに迷惑をかけたくないことが、モチベーションになっている
・掃除や整理整頓が好き
・物を捨てることに抵抗がない
・そもそも不要なものがあることがストレス
・粗大ごみでも処分しやすい環境にある
・元々片づけ魔でこまめにやってきたので、おおがかりな作業ではない
こういった要素があるからだと思います。

逆に、
・体力に自信がない
・処分するのに時間と費用がかかりすぎる
・何から手を付けてよいかわからない
・男手がないからどうしよう
・業者に頼むにも、どこがいいかわからない
こういう方は、やりたいと思っていても
おっくうになってしまい、後回しになりがちです。

業者選びもなかなか大変で、ネットで見る限りどこを選んでよいのか
わかりません。
安さで選ぼうにも、安ければそれなりの理由があるのではと思ってしまいます。
安かった代償に、不法投棄されていたり、
見積りは安かったのに、終わってみたらかなりの高額を請求されたとか。