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11.172024
サビ管児発管について、思うこと
サビ管児発管の制度ってわかりづらいですよね
ここでは、
サービス管理責任者=「サビ管」
児童発達支援管理責任者=「児発管」
と略称で呼びます。
今回の記事は東京都心身障害者福祉センター地域支援課地域支援担当が出している「サービス管理責任者・児童発達支援管理責任者研修 研修制度について」の資料から引用して書いています。
こちらの資料は令和6年4月改訂分です。
やっぱり今でもサビ管・児発管の制度はわかりづらいと感じます。
ざっくり言うと図の通りですが
もっている資格に応じた実務経験を積んで
↓
基礎研修を受けて
↓
2年以上(例外的に6ヶ月以上)のOJTをやって
↓
実践研修を受けて配置されます。
その後も5年ごとに更新研修を受講しないといけません。
経過措置もありました
令和3年度までに基礎研修を修了した人は、実務経験要件を満たしていれば実践研修を受けずとも、3年間に限りサビ管児発管として配置することができました。
この経過措置は終了しています。
今は基礎研修修了後、OJTをやって実践研修を受けなければサビ管児発管として配置することはできません。
ただし、以下の緩和措置が取られています。
- 既にサビ管児発管が1名配置されている場合は、基礎研修修了者を(実践研修が修了していなくても)2人目のサビ管児発管として配置できる
- 基礎研修修了者は、個別支援計画の「原案」を作成できる
改めて思うこと
サビ管児発管になるのって本当に大変だと思います。
「研修研修!」って言っていますが、年に何度もあるわけではありません。
東京都だと2回のみ。しかも申込期間が約2週間ととても短いです。
申し込みを逃したら次は来年ってこともありえます。
そしてどの研修も10時間を超える研修ばかりです。
私は保育士を持っていますが、一度取ってしまえば更新はありません。
ですが今の制度上でサビ管児発管としてやっていくには、5年度ごとに更新研修を受け続けないといけません。
これもかなり負担になるのではないでしょうか。
これだけ大変な職だから
サビ管児発管は重宝されます。
また事業所のかなめといってもいいと思います。
サビ管よりも特に「児発管はどこに存在するのか?」とあるSNSで書かれていたくらい、募集しても見つからないということも聞きました。
「サビ管(児発管)が飛んだ」という言葉を耳にすることがあります。
新規指定申請を行っていて、さあ指定が取れていよいよ開設だ!という日の数日前か当日にサビ管児発管と連絡が取れなくなるときにそのように言います。
なぜ飛んで行ったかわかりません。
でも「そんな予感はしていた」という雇用主の方もいらっしゃいます。
そんな予感はしていたけれど、他に見つからなかったから雇用契約を結んだんでしょう。
そしたら予想通りいなくなってしまった、と。
もちろん、その事業所は予定通り開設はできません。
事業所にとってはものすごい損害です。
また、事業所内でとても強気に出るサビ管児発管もいらっしゃいます。
ご自身がいないと事業所が、会社が困ることを知っているのでしょう。
会社との間で支援方針が合わないなどが起こると、なかなか面倒なようです。
多くのサビ管児発管が志をもって業務にあたってらっしゃいます。
ですが残念なことにそういう方は目立たず、一部の心ない無責任な方の行動がどうしても目立ってきてしまうのです。
そういったことで困らないために
自社でサビ管児発管を育てることをお勧めします。
経営側に近い人がサビ管児発管になれるように、実務経験を積んで研修を受けていく。
先を見据えた時にビジョンとしてもっておいたほうがいいかもしれません。
いざサビ管児発管になろう、と考えても実務経験は必要だし、研修は終わっていてすぐには受けられないかもしれません。
そうするとまた半年待ち、1年待ちになってしまいます。
障害福祉施設を運営してくことは大変だと思います。
「障害のある人の支援がしたい」という志だけではなく、そういった運営という視点ももつことが大切です。
ちょっと偉そうなことを言いましたが、どなたか一人のご参考にでもなれば幸いですね。