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整備工場、板金工場がレンタカー事業を立ち上げるプラス面、メリットとは?

レンタカー許可をとるメリット

もしかしたら、修理の間の代車として、自社で所有の車を有料で貸し出している会社があるかもしれません。

保険会社からも「謝礼」として1日3,000円ほどが支払われているかもしれません。

ですが、厳密には違法となってしまいます。

詳しくはこちらの記事を参考になさってください。

【整備工場、板金工場必見!】代車を有料で貸していたら、それ違法ですよ

 

整備工場や板金工場がレンタカー事業を行うメリット

車を有償で貸し出すためには、レンタカー事業許可(自家用自動車有償貸渡し許可)を取得しなければなりません。

ですので、整備工場や板金工場が工場代車を保有して、それを有償で貸し出したいならこの許可を取ればいいのです。

一から起業して「レンタカー事業を立ち上げて儲ける!」と考えると事業としてうまくいくかはわかりません。

ですが、本業で整備工場や板金工場を営んでいて、レンタカー事業を立ち上げるのであればメリットは多いと思います。

以下の話は、すべてのケースに当てはまるとは限りませんので、一例としてご覧ください。

 

すでに代車として貸し出せる車を保有している

元々無料でお客様に代車を貸し出していた場合などは、自社に保有している車両があるでしょう。

レンタカー事業許可を取れば、それを「わ」ナンバーにして貸し出すことができます。

貸出しの料金設定は、レンタカー事業許可を申請する際に、任意の金額を設定することができます。

保険会社に「代車代」として請求できる金額も、今までの日額3,000円ほどの「謝礼」ではなく正規の金額が請求できることになります。

(保険会社の運用や、契約内容によって変わることはあります)

 

レンタカー事業が副収入になる

整備工場や板金工場を経営している場合、本業はそちらです。

車検で代車を貸し出す場合、日数はそれほど長くないかもしれません。

ですが、板金修理など時間がかかるものは代車を貸し出す期間も長くなります。

1日5,000円で2週間貸し出せば、5,000円×14日=70,000円

フレームが損傷しているなどで1か月かかるものであれば、5,000円×30日=150,000円

ほどの収入になります。

 

工場によって代車の運用方法はいろいろあると思います。

  • 懇意にしているお客様だから無料で工場代車を貸し出していた。
  • レンタカーをわざわざ借りてきて、その代金はお客様(保険会社)に請求していた。
  • レンタカーよりも安い代金で工場代車を貸し出していた。

ですが、自社車両をレンタカーとして貸し出せば、上記の金額が副収入として見込まれることになります。

 

もしかしたら「レンタカーの任意保険は高いものに入らなければいけないんじゃない?」と考えられる方もいるかも。

レンタカー事業許可を取るために加入が求められる自動車保険は以下のようになっています。

対人保険 1人当たり 8,000万円以上

対物保険 1件当たり 200万円以上

搭乗者保険(搭乗者が補償対象となる人身傷害保険も含む。) 搭乗者1人当たり 500万円以上

 

任意保険は対人対物を無制限にするケースが多いと思いますので、それまでに貸し出していた代車の保険契約と大差がないのでは?

 

車の管理維持ができ、知識が元々ある

整備工場や板金工場がレンタカー事業を始める最大のメリットかもしれません。

代車の維持管理は整備から車検を通すまで、自社でできるでしょう。

また、保険会社とのやり取りを含めて車に関する知識がすでにあると思います。

そう考えると、許可を取って運用を始めてしまえばそこまでハードルが高くないのではないでしょうか。

 

レンタカーにできる車両とできない車両があります

すべての車がレンタカー登録できるわけではありません。

  1. バス(乗車定員30人以上又は車両長が7mを超える車両に限る)
  2. 霊柩車、特殊用途自動車(0ナンバー、9ナンバー)
  3. 125cc以下の原動機付自転車

1と2の車種はレンタカーとして貸し出すことはできません。

3についてはレンタカー許可は不要です。

 

以下の車両が、レンタカー許可が必要かつレンタルできる車両ということになります。

  • 自家用乗用車
  • 自家用マイクロバス(乗車定員11人以上29人以下であり、かつ、車両長が7m以下の車両に限る。)
  • 自家用貨物自動車
  • 特殊用途自動車
  • 二輪車

自家用マイクロバスのレンタル許可を取る場合は、普通の許可に比べさらにハードルが高くなります。

他車種でのレンタカー事業について2年以上の経営実績があり、一定の処分を受けていないことなどが条件となります。

 

まとめ

以上をご覧になって「レンタカー事業も始めてみようかな」と考えられる方もいらっしゃるかもしれません。

もちろん、メリットばかりがあるわけではありません。

では許可を取るためのハードルとなるものやデメリット、特に気になる費用面についても次はお伝えしたいと思います。

整備工場、板金工場がレンタカー事業を立ち上げるマイナス面、デメリットとは?

 

 

 

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