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2.22023
突然やってくる、出張封印の再々委託
目次
今年に入り、自動車関係のお話をいただいています。
個人売買の移転登録のご依頼だったり、大口の出張封印です。
ある日突然やってくる、ご依頼
そんな中、1月半ばに突如かかってきた電話がありました。
「出張封印できる?」と。
私のことは、丁種会員名簿から見つけたそうです。
丁種会員名簿とは、行政書士で出張封印をできる人が登載されている名簿です。
電話の主は、東京から離れた他県の行政書士の先生。
江戸川区で封印をできる行政書士を探されていました。
江戸川区でも、それなりの人数が登載されています。
その中でも私にご連絡をくださったのは、私だけケータイ番号を載せていたから。
他はみんな「03」から始まる固定電話だったそうです。
ケータイの方が、連絡が付きやすいと思われたのでしょう。
初めての再々委託でしたが、その先生がご丁寧に教えてくださるということで、受任する運びとなりました。
封印の再々委託となる流れ
なぜ「再々」なのか。
まず、運輸支局から東京都行政書士会に、封印の委託をされています。
その東京都行政書士会から、名簿に登載されている丁種会員行政書士に再委託されています。
その会員から、さらに他の丁種会員へと再々委託されるのです。
今回はこのパターンです。
他の、封印ができる行政書士の先生から、ご依頼がきたパターンです。
封印をする車両の所有者兼使用者は、住所が東京都にある個人の方です。
その車両を購入された場所は、東京都のディーラーさんです。
ですが「使用の本拠の位置」がその他県になるのです。
ですので、そこの地名の入ったナンバープレートを付けることになります。
ディーラーさんは、他県に行って登録するのは大変なので、他県の行政書士を見つけ依頼します。
その他県の行政書士が、私への依頼主の先生です。
他県の行政書士が運輸支局で登録をし、ナンバーを購入して、封印と共に私に送ってくれるのです。
そのナンバーと封印を持って、東京都のディーラーさんに私が施封しに行きました。
他県の先生から私に送られてきたもの
ディーラーさんに渡すものとして
- 検査標章と車検証
- 自賠責の保険証明書
- 登録事項等通知書
- 自動車検査証記録事項
- 標章交付申請書の写しと標章
- 自動車税申告書の写し
- 領収書類
など
私あての書類
- 行政書士間で交わす確約書(甲乙入れ替えたもの)各2通
- 封印取付作業依頼書兼完了報告書
- 自動車検査証記録事項の写し
上2つの書類は、私が記名押印して委託元の先生に返送します。
ナンバープレートと、ねじ類
その後の流れ
ディーラーさんと施封する日時の打ち合わせをし、施封
ナンバーが届いて、すぐにディーラーさんにご連絡をしました。
私の都合を聞いてくださったのですが、ディーラーさんのご都合に合わせました。
少しでも早く納車したいとのことでしたので、日曜日に伺うことになりました。
丁種会員の業務は、施封することです。
厳密にいうと、ナンバーの付け替えは業務に含まれているわけではありません。
今回の依頼元の行政書士の先生からも、できるだけリスクは避けた方がいいとアドバイスをいただいていました。
業務外のナンバー付け替え作業で、車両に傷をつけたら大変なことになります。
丁種会員になるには、行政書士の損害賠償保険に加入することが義務付けられています。
しかし、お金の問題はそれで解決するにしても、双方の気持ち的に嫌なものになります。
そして、修理するとなると納車が遅れます。
依頼元の行政書士の先生が、ディーラーさんにお願いしてくれていたこともあり、私は施封のみを行いました。
後ろのナンバーをディーラーさんがその場でつけてくださり、車体番号の提示もしてくださいました。
(車体番号で施封する車両を確認し、車体番号を写真に納めなければなりません)
ディーラーさんに伺って、10分も滞在せずに業務完了です。
依頼元の先生に完了報告
- 今回の施封の請求書
- 封印取付作業完了報告書(記名して押印)
- 確約書(甲乙を入れ替えたもの。各一通ずつに記名押印)
- 車体番号と、ナンバープレート+封印+私の行政書士証票の写真
こちらを依頼元の先生にお送りしました。
今回、ディーラーさんにお渡しする書類に、車検証などの重要書類もありました。
念のため、お渡しした際に「受領書」にサインをもらいました。
この受領書は私が作ったものです。
それを依頼元の先生にもお送りしたのですが、不要とのこと。
あまりきっちりしすぎると、ディーラーさんが嫌がるとのことでした。
ナンバーの付け替えをどうするのか
出張封印の料金設定は、もちろん人によって、また地域によってまちまちです。
先述しましたが、施封だけをされる先生もいらっしゃいます。
私が今度行う大口の封印は、ナンバーの付け替えも伴います。
事業用車両のため、旧ナンバーのビスがさび付いていて、すんなり外せない可能性もあります。
ナンバーの付け替えは自分でやるから少しでも安くしてほしいお客様。
付け替えとかよくわからないから、すべてやってもらいたいお客様。
ナンバーが外せないからと、封印ができませんねと断る行政書士。
ナンバーの付け替えもいっしょにやったほうが、自分が楽だと考える行政書士。
いろいろだと思います。
自分の能力や、考え方にあったサービスの提供を、またそれを望むお客様と出会えればいいですね。
蛇足ですが、、、
ナンバープレートの送付には、かなり気を遣った方がよいそうです。
今回の封印は、ペットボトルのふたに入れられていました。
そしてセロテープで留められている。
ナンバープレートもかなりきっちりした段ボールに固定されて送られてきました。
梱包自体が段ボール素材でしたが、ナンバープレート2枚だけも、別の段ボール梱包材に入れられ、とても工夫が施されていました。
配送中に、落とされてナンバープレートの角が曲がったりするそうです。
最悪なのは、ペイント部分がはがれるなど。
購入した車にそんなナンバープレートが付けられるお客様の気持ちも、きっちり考えたいものです。