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人前で話すこと

人前で話す

みなさんは、人前で話すことは得意でしょうか?

絶対むり!って人も多いでしょうが、中には抵抗がない方もいるはず。

それって目立ちたいからでしょうか?

そういう人もいるとは思いますが、必ずしもそうではないと思っています。

人前で話すことは慣れ、そういう考え方もあるはずです。

 

小学生のころ

大勢の人の前で何かをすることは絶対嫌でした。

そういう機会があると、前日から緊張してよく眠れなかったことを覚えています。

 

小学生のころ、ピアノを習っていました。

人一倍、ピアノを弾くことが好きでした。

ですが、発表会に出ることを先生に強いられ、ピアノ教室を辞めてきました。

その後に、発表会を矯正しないピアノ教室に入り直しました。

そのくらい人前で何かをすることは嫌いでした。

 

普段の学校の授業でもそうです。

手を挙げて授業中に発言することも苦痛でしたし、先生に当てられて発言することも嫌でした。

目立つことが嫌いだったかもしれません。

周りの大人は私をそっとしておいて、とよく思っていました。

だから左利きを指摘されるのも、周りから注目されるので嫌でした。

 

中学生のころ

中学生デビューなんてなく、やはり目立つ方ではありませんでした。

中学では、年に一回弁論大会というものがありました。

原稿は自分で作成し、クラスから一人が代表で選ばれ、全校生徒の前で発表するのです。

それに、選ばれて出たことがありました。

自由な発言というわけではなく、原稿があったためか、そこまで嫌だった記憶はありません。

また、ある意味名誉なことではあったため、前向きだったのかもしれません。

 

余談ですが、別のクラスの代表者。

その代表者がどちらかと言えば真面目ではなく、言い方が悪いですが遊んでそうなタイプの子でした。

代表に選ばれていたのが不思議だったのですが、その子の原稿がとてもすばらしかったことを覚えています。

文章を書くのがうまかったのです、私よりもずっと。

おそらくその子の才能なんだと思います。

私は軽い嫉妬とともに、その子の発表を聴いていたことを覚えています。

 

中学の頃は、いつまでも引っ込み思案ではだめだ、と考えるようになっていました。

ちょうどそのころ、クラスごとの合唱発表会で、ピアノの伴奏をやる人を立候補で決めていました。

度胸をつけなければと考えていた私は、それに思い切って立候補したのです。

とてつもなく緊張しました。頭が真っ白です。

後日、その発表会の映像をみることになりました。

緊張のあまり、演奏のテンポが速いこと速いこと。

個人的には二度と見なくないような発表会の演奏になっていました。

 

意外にもそれでもへこたれず、挑戦は続きます。

今度は全校生徒が斉唱する、校歌のピアノ伴奏の募集がありました。

立候補したんですよね、また。

必死に練習したのを覚えています。

前回のイタイ合唱発表会の映像を何度も自分に思い出させ、同じ失敗をしないように心がけました。

その結果、いい伴奏ができたと思います。

そこからも何度かピアノの伴奏には立候補していた記憶があります。

 

こうやって、得意ではないけれど、どうしても無理という領域は脱したのでした。

 

高校生のころ

クラスで、自分のことを教壇に立って話をするという機会がありました。

機会があったというか、そのときの担任が全員に話をさせるために出席番号順で話をさせるという課題を与えたのです。

これは嫌でした。

ピアノの伴奏と違って、全員がこちらを見ているのです。

そこで原稿もなく自分の話をする、これはストレスでした。

 

私はギター部に所属していました。

みんなそれぞれにコードの練習とかするわけです。

ゆるーい部活です。

文化祭での発表会なんかもあります。文化部ですから。

ですが同じギター部の友達がギターを弾きたいから、私に歌ってくれと頼んできました。

まさかの、ピアノでもギターでもなく、歌でのデビューでした。

そのとき頼まれた曲が、中島みゆきさんの「悪女」。

高校生が内容を理解して歌えるような歌ではありません。

選曲が渋すぎます。

それ以降、私のカラオケの十八番はこの曲となりました。

なかなかウケがいいのです。

 

そういえば、大人になって錦糸町駅でこの曲を歌ったことがあるのです。

友人がギターで路上ライブをやったときに、一曲歌わされたのです。

仕事帰りのサラリーマンが足を止め、聴いてくれた人がけっこういました。

拍手もいただいて気持ちよかったです。

 

その結果

大勢の前で意気揚々と話せるかと言えば、人並みに緊張します。

自分から進んで前に出ることはしないけれど、必要であれば前に出ます。

それくらいの苦手さですむようになりました。

得意でもないですが、絶対に無理でもありません。

学生の頃の自分が努力してきてくれたからだと思っています。

小さな積み重ねと克服だったのでしょう。

 

そしてセミナーを行っている今、さらに慣れてきたように思います。

とある予備校の先生が、普段話しかけられたら挙動不審になるが、講義で大勢の前で話すことは何とも思わないとおっしゃっていました。

やはり慣れなんだと思います。

 

ですが、慣れていこう、と前向きに考えられた学生時代の自分。

ただただ、前に行こうと成長しようとした自分に、感謝をする日々です。

 

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