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9.222022
放課後等デイサービスと児童発達支援サービスの算定基準について
目次
放課後等デイサービスの区分
区分1 | サービス提供時間が3時間以上 |
区分2 | サービス提供時間が3時間未満 |
H30年4月から4つの区分で基本報酬を設定していましたが、R3年度の報酬改定により、上記2つの区分になりました。
医療的ケア区分
R3年度の報酬改定のときに新たに創設された区分です。
医療的ケア児に対する支援の充実を図るため、上記の区分とは別の報酬単価となります。
児童発達支援及び放課後等デイサービスにおいて、看護職員を配置して医療的ケアを必要とする障害児を支援したときの報酬です。
医療的ケアとは、医療的ケアスコア表に規定される14類型の医療行為を指します。
引用:厚生労働省社会・援護局より
医療的ケア児に医療的ケアを行う場合は、看護職員の配置が必要です。
看護職員とは、保健師、助産師、看護師、准看護師のことをいいます。
放課後等デイサービスの算定基準
引用:福祉ソフトより
区分1か2か、医療的ケアを行うかどうかで報酬単価が決まります。
医療的ケアを行わない多くの事業所は、赤丸でかこった部分で算定することになります。
児童発達支援サービスの区分
もともとは一律の単価設定となっていましたが、H30年4月から未就学児該当区分が新設されました。
- 主に小学校就学前の障がい児を支援する場合
- それ以外
要は、園児を支援するのか、中学校を卒業し、高校に通学していない18歳未満の児童を支援するのかで分けられたのです。
児童発達支援サービスの算定基準
引用:福祉ソフトより
未就学児か未就学児以外、医療的ケアを行うかどうかで報酬単価が決まります。
医療的ケアを行わない多くの事業所は、赤丸でかこった部分で算定することになります。
児童指導員について
人員配置に必須になる、児童指導員。
子どもと直接関わりをもち、心身の健やかな成長とその自立を支援する職種です。
定員が10名の場合は2名配置することが必要です。
児童指導員の資格要件は複雑です。
児童福祉施設の設備及び運営に関する基準43条より
児童指導員は、次の各号のいずれかに該当する者でなければならない。
一 都道府県知事の指定する養成施設を卒業した者
二 社会福祉士の資格を有する者
三 精神保健福祉士の資格を有する者
四 学校教育法の規定による大学で、社会福祉学、心理学、教育学若しくは社会学を専修する学科を卒業した者
五 学校教育法の規定による大学で、社会福祉学、心理学、教育学又は社会学に関する科目の単位を優秀な成績で修得したことにより、大学院への入学を認められた者
六 学校教育法の規定による大学院で、社会福祉学、心理学、教育学若しくは社会学を専攻する研究科を卒業した者
七 外国の大学で、社会福祉学、心理学、教育学若しくは社会学を専修する学科を卒業した者
八 学校教育法の規定による高等学校若しくは中等教育学校を卒業し、二年以上児童福祉事業に従事したもの
九 教育職員免許法に規定する幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校又は中等教育学校の教諭の免許状を有する者であつて、都道府県知事が適当と認めたもの
十 三年以上児童福祉事業に従事した者であつて、都道府県知事が適当と認めたもの
見やすく省略しましたが、それでもわかりづらいですね。
ざっくりまとめると、以下のようになります。
- 指定された学科の大学・大学院・養成校を卒業
- 高校や短大を卒業して、実務を2年以上経験している
- 教員免許保有者
- 国家資格保有者
四の「社会福祉学、心理学、教育学若しくは社会学を専修」ですが、専修となっているので、単位をいくつが取得しただけでは該当しませんのでご注意を。
八の「児童福祉事業」とは、これも厳密に決められています。
児童福祉事業とは
以下の二つに分類されます。
第一種社会福祉事業 | 乳児院
母子生活支援施設 児童養護施設 障がい児入所施設 情緒障がい児短期治療施設 児童自立支援施設 |
第二種社会福祉事業 | 障がい児通所支援事業
障がい児通所支援事業 障がい児相談支援事業 児童自立生活援助事業 放課後児童健全育成事業 子育て短期支援事業 乳児家庭全戸訪問事業 養育支援訪問事業 地域子育て支援拠点事業 一時預かり事業 小規模住居型児童養育事業 児童福祉法に規定する以下の施設を経営する事業 助産施設 保育所 児童厚生施設 児童家庭支援センター |
保育士について
児童指導員と並んで、どちらかの配置が必要になります。
保育士の資格ですが、大学や短大を出て教育実習などを行って資格をとるというイメージがありませんか?
ですが、そのようなルートでなくても、保育士資格をとることができます。
一般社団法人全国保育士養成協議会が実施する、保育士試験に合格すれば資格をとることができます。
年に2回試験が実施され、マークシート式筆記試験と実技試験に合格すれば保育士の資格を得ることができます。
ただし、受験資格があります。
誰でも受験できるわけではありません。
受験資格については細かいので、こちらをご覧ください。