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文章を書く能力

言語化

この仕事を始めてから、「言語化」という言葉をよく聞きます。
今まで意識したことはありませんでした。
確かに、大切な能力だと感じています。

自分の思ったことや感じていること、
頭の中では「文字」ではなくて
ぼんやりとした映像やイメージでしかありません。

これを言葉をつかって
人にわかりやすく伝えるのです。

これが言語化。

なぜこれが必要なのか、私なりに考えてみました。

今までは、人同士のコミュニケーションは、
直接会うことが主流でした。
会えば、その人の表情、声のトーン、身振り手振りで
言葉以外にも何か伝わるものがあります。
また、言葉でうまく伝えられないことも、
動きや身振りで表現することで
一発で伝わることもあります。

今の時代、SNSがコミュニケーションツールとして
無視できなくなりました。
SNSにはいろんな種類がありますが、
Twitterやブログなど、
文章がメインのSNSもあります。

文章って、インターネットが生活に溶け込んでくる前は、
本や新聞を読む人と読まない人で
なじみ深さが違っていました。

本を読む人は読むけど、読まない人はとことん読まない。
だから文章というものに触れない人は
とことん触れなかったわけです。

ですが、今は本や新聞という媒体を手にしない人でも
SNSで文章は読みます。
なんとなくTwitterに時間を費やす人は
やはり文章を読んでいるわけです。
だからといって、こういう人が
本を読むようになったかと言えば、そうではない。

インターネットが生活に根付くことによって
本を読まなかった人も、文章を読むようになりました。

より多くの人に何かを伝えるために
言語化が必要だと考えます。

文章を読みなれている人は、
多少難しい言い回しをしても理解ができます。
しかし、文章を読みなれていない人には
わかりやすく、簡潔に伝える必要があるのです。
文章が好きではない人には、
難解な構文を読み下す気力もないでしょう。

だからそういう人に伝えたいことがあるのなら、
わかりやすく、簡潔にが鉄則です。

話せるのに書けないのはなぜ

そんなの私が教えてほしいくらいですが、
人は、「話せるのに書けない」と思いませんか?
同じ日本語なのに。

これはテレビと新聞の違いと同じですね。
テレビは、映像を見ながらでなければ
内容が理解できないことが多いです。
新聞は、それだけで理解できます。

先にも書きましたが、
「会えば、その人の表情、声のトーン、身振り手振りで
言葉以外にも何か伝わるものがあります。」
ということは、
言葉以外のその人の表情、声のトーン、身振り手振りも
言葉で表さないといけないということです。
「感情」をどうやって言葉に落とし込むかです。

書くことは、考えることだと思います。
感想で「おいしかった」「おもしろかった」しか言えない人。
一番ストレートかもしれませんが、
私は文章で表すなら、別の言葉をつかいたいと思っています。

レストランでの食事を「おいしかった」という言葉をつかわず
おいしかったことを伝えてみる。

「この料理は見ただけで味が伝わってきて、
実際、食べてみたらその印象通りか
もしくは自分の期待以上の味でした!」

理屈っぽいですが、「おいしかった」をつかわずに
文章を考えてみる、つまり書くことは、考えることなんですね。

言語化とは、頭の中を翻訳することなのです。

 

私が得意なこと

私は最近、気づいたことがあります。
相手が私に何か説明してくれている場面。

相手「…でこうなんだけど、わかる?」
私「つまり、○○○ということですよね?」
相手「そうそうそうそう!!」

この「そうそうそうそう!!」という言葉を
言われることが多い。
相手がうまく伝えられないことを
私が引き取って簡潔にまとめて相手に返す。
どうやらそれが得意らしい、ということに気づきました。

 

書く能力

これから、書く能力はさらに必要になると思っています。
先ほども書いた、今まで文章も読まなかった人が
SNSを通じて、文章を読むようになった、
リテラシーが低い人でもわかるように文章を書く必要が出てきたからです。

インターネットが普及することで、
電話連絡が明らかに減りましたよね?
すべてメールに代わっていませんか?

仕事でもプライベートでも、
今までは電話という手段だったのが
ほとんどメールに代わってきています。

SNSは文字だけではなく、YouTubeやインスタグラムなど
文章以外のものもありますが、
電話に代わるものは文章しかないのです。
いちいち動画を撮って要件を伝える人はいないわけで。。。

いい文章とは、
小説家が書くような、難しい言葉を並べたものではありません。
誰にでも理解ができる言葉をつかって、
簡潔に書かれたものがいい文章です。

文章だけで、人の心を動かすことができたなら。
それはテコの原理だと思っていて、
とても小さな力で、人を行動に移させるのです。

その人の手を引っ張って実力行使をしなくても、
自発的に動いてくれるわけです。

「ペンは剣よりも強し」ってこのことですよね。

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