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台数が多い場合のナンバー交換で気を付けたいこと1(出張封印:トラックの場合)

台数が多い出張封印

出張封印。

行政書士ができる丁種封印のことです。

丁種(ていしゅ)封印とは

 

普通車のナンバープレートを交換する際、原則は陸運局(今ではこの呼び名はありませんが)に車を持ち込む必要があります。

それをせずとも、行政書士が手続きをしてナンバーを預かり、お客様の車庫などでナンバーを取り付けるというものです。

 

24台の出張封印をする機会をいただきました

4月のよく晴れた日、24台のトラックの出張封印を行いました。

この記事は、そのご依頼いただいたお客様の了承を得てアップしています。

 

1台の封印をするのとは違い、24台となるとかなり気を配った点がありました。

備忘録として、何回かにわたって記事を書いていきます。

 

希望ナンバーの申し込み

今回、全車両で希望ナンバーを、ということになりました。

車両管理の利便性を考え、旧ナンバーと新ナンバーを同じ番号にするためです。

ペイント式、事業用ナンバー24台分の希望ナンバーの申し込み。

ここで注意したい点は2つあります。

 

申し込んですぐにナンバーを受け取れるわけではない

希望ナンバーをネットで申し込み、決済が確認されてから受け取れるまでは約1週間かかります。

(必ず1週間というわけではありませんので注意。それより長くかかる場合もあります。)

今回はすべて一般希望ナンバーでした。

人気のある番号は、抽選希望ナンバーになります。

 

例えば4月7日に陸運局でナンバーを受け取る予定ならば、遅くとも4月1日には申し込み料金を支払わないといけません。

今回はペイジーを利用して料金を支払いましたが、24台分すべてまとめてではなく1枚ずつの支払いになります。

その都度ペイジー手数料がかかってきます。

希望ナンバーに係る領収書ですが、ナンバー自体の領収書はナンバーセンターでナンバーを受取る際に紙で手渡されます。

ペイジー手数料の領収書は、2週間ほどたって忘れたころにメールで24枚の領収書が送られてきました。

この時点で領収書だらけです。

 

そして希望したナンバーの交付可能期間は、1か月です。

この期間と、陸運局で手続きをするタイミングを合わせる必要があります。

 

申し込むプレートの大きさを間違えないように

ナンバープレートには大型標板と中型標板があります。

標板の大きさ

引用:希望番号申込サービスサイトより

 

申し込む際にこの大きさを間違えないようにしなければなりません。

もちろん事業用(緑)と自家用(白)を間違えても大問題ですが、こちらは車検証に記載があるのでまだわかりやすい。

しかし標板の大きさは明確に「大」「中」など書かれておらず、車両総重量や最大積載量を確認して判断しなければなりません。

希望ナンバーでなければナンバーセンターの方が手渡してくれるのでお互いがチェックできますが、希望ナンバーで申し込みを間違えた場合、気が付くのはいざナンバーを取り付けようとしたときでしょうか。。。

 

今回も何台か大型標板をつける車両があったので、かなり注意して申し込みをしました。

大型標板を付けるのは車種分類が1ナンバー、2ナンバー、8ナンバーです。

特に出張封印で扱いが多いと思われる1ナンバーがあるときは、要注意ですね。

 

陸運局での手続き

今回は変更登録がメイン手続きでした。

 

台数が多ければ多いほど、ちょっとしたミスが命取り。

陸運局へ行くための書類作成や確認にも、かなり時間がかかります。

  1. 手数料納付書(24台分)
  2. 委任状(24台分)
  3. 車検証(24台分、記載事項は不要)
  4. 希望ナンバーのQRコード(24台分)
  5. 事業用連絡書(24台分)
  6. OCR第1号様式(24台分)
  7. 封印受領書(正副2枚)
  8. 出張封印確認書(正副24台分)
  9. 誓約書(1部)

1と5は輸送課で経由印を押してもらったものが必要です。(今回は事業用のため)

4はナンバーセンターで予約票と引き換えてもらいます。

7と8は出張封印のための書類ですね。

 

9についてです。

こちらは任意の様式で作成し、24台分の車台番号と旧ナンバーを記載したリストを添付します。

なんの誓約書かというと、車検証の後返納のためです。

 

本来、登録する際には車検証の原本が必要です。

ですが、今回の24台は平日すべて稼働しており、どうしても事前にお預かりすることは難しい状況でした。

この事情を陸運局の登録窓口に相談すると、どういった理由でいつまでに返却する旨の誓約書を提出すれば特別に後返納を認めてくれるということでした。

なので今回の3の車検証は原本ではなくコピーをつけています。

最初「新車検証を交付してから1週間以内に旧車検証を返却すること」と登録担当に言われたのですが、24台の出張封印が1日で終わるかどうかわからなかったので、2週間でとお願いして了承を得ました。

 

すべての書類を、この誓約書に添付したリストの順に並べます。

1と2と3は車両ごとにホチキス止め。

それに5をそれぞれに挟み込む。

6や8は単独でクリップで止めて登録窓口に提出です。

4は先にナンバーセンターで予約票と交換してもらい、やはりこれも窓口に提出します。

 

待つこと、1時間超。

朝イチで陸運局に行って手続きを始めたのですが、すべての窓口で時間がかかるかかる。

ナンバーセンターで希望ナンバーの予約票を交付してもらうにも、QRコードを1枚ずつ読み込まなければいけません。

手数料納付書に印紙を貼ってもらいますが、当たり前ですが1枚ずつ貼ってもらいます。

 

台数が多いので、私自身もその都度確認です。

ナンバーの領収書がそろっているか、交付された書類に間違いがないか。

特に新車検証に記載間違いがないか、かなり気を遣います。

 

ですが、この日一番時間がかかったのは、このあとでした。

覚悟をして行ったのですが、予想以上に大変でした。

というわけで、長くなりましたのでこのネタは次回に引っ張ります。

 

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