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行政書士試験への不安とトラウマと

行政書士試験の不安とトラウマと

来週の今日には行政書士試験が終わっています。

そのときに自分が笑っているのか、泣いているのか。

準備不足で「今年はだめだろう」と思っている人はともかく。

模試で合格点に達している人や、合格するかもしれないしだめかもしれないあたりにいる人。

180点に届かなかった時には立ち直れないかもしれないですよね。

 

私もそんな不安でいっぱいでした。

 

私の直前一週間の精神状態

試験は日曜日です。

私は、試験前の火曜日から試験の終わった翌日の月曜日まで有休をとりました。

この間は1日8時間以上勉強しました。

かつてない勉強時間でした。

さすが超直前期。

 

もちろん、落ち着いていませんし、そのソワソワが家族にも伝染していました。

本試験の日曜日のことを、じーっと考えていると震えがきました。

だから、そのときのことを具体的に考えるのはやめました。

これ、ひとつのポイントです。

緊張が高まったらそのことを考えるのは、やめる。

 

もちろん、何時に起きて、どんな食事をとり、何時に会場入りするかはしっかりと決めておきます。

ですが、見たこともない会場や来てもいないその雰囲気を想像して気疲れするのは避けましょう。

ついつい、考え込んでしまいますが、その都度、頭を切り替えます。

自分の想像に飲まれないこと、想像に疲れないこと。

考え始めたら条文の一つでも頭に思い浮かべましょう。

 

おそらく、今までにないくらい情緒不安定。

家族も腫れ物を触るように、私を見守っていてくれました。

 

あとになって知るのですが、受験生を見守る家族は、思いのほか神経をつかっています。

おもいやりのかたまりです。

受験する自分だけが大変なのではなく、家族も大変な思いをしていることを忘れずに。

 

この週の前半が最も精神状態の混乱期でした。

意外にも、金曜日と前日である土曜日はちゃんと落ち着きを取り戻していました。

来るなら、来い。

私は明後日には勉強から解放されている、と。

 

事前の戦略勝ち

金曜日土曜日が落ち着いていた理由。

そして、本試験もほとんど緊張せず、試験の難易度が高くないとさえ感じました。

余裕があったのです。

時間的にもかなり余裕をもって解き終えることができました。

 

その戦略は1年前にさかのぼります。

私は、2021年(令和3年度)の試験を初めて受けて合格しています。

そのちょうど1年前。

勉強を開始したときにあることを思いつきました。

「2020年の試験問題を見ないように1年間勉強しよう」と。

 

テキストや過去問集は、ほとんど1年古いものを買いました。

中古で買えるのでかなりお得。

そして、1年間の勉強の中で2020年の試験について見聞きする機会があると、すべてシャットアウト。

徹底して避けていました。

 

2020年の過去問を初めて解くのは、2021年本試験の2日前、金曜日だったのです。

本試験と同じく午後1時から4時で時間を設定し、臨みました。

その結果、自分が納得のいく点数を出すことができました。

模試ではない、というところがポイントでした。

 

それが、とてつもなく大きな自信となりました。

だから金曜日以降本試験が終わるまで、家族も驚くほど落ち着いて過ごせたのです。

 

もちろん、この方法は諸刃の剣です。

初めて解いた2020年の試験問題が惨敗だったら、精神的にどこまで落ちていたでしょうか。

想像しただけでも怖いですが。

 

 

トラウマとの戦い

行政書士試験は1年の独学、保育士筆記試験は4か月の独学、基本情報技術者試験は3か月の独学。

戦略を立てるのがうまいのかもしれません。

 

しかし、その裏にはトラウマがありました。

私が18歳の大学受験のときに経験したセンター試験。

高校時代3年間の集大成。

もっと言えば私にとっては小学生のころからの集大成でした。

 

小学生6年のときに、「家から出るために寮のある国立大学に行こう!」と決心したときから。

特に厳しい進学校であったということもありますが、暗黒の高校生活を過ごします。

10代のいろんなことを犠牲にして臨んだ、大学受験のスタートであるセンター試験。

 

これでこけました。

的中率が高くてあまり差が出ない高校が出した予想点数よりも、はるかに低い点数をたたき出しました。

時間配分がうまくいかず、プレッシャーに負けたのです。

最初の教科、英語で時間が足りず、その失敗をそのあとすべての教科で引きずりました。

 

余裕で合格ランクに達していた多くの大学が圏外になりました。

センター試験がおわったあと、落ち込みすぎて1週間部屋に閉じこもりました。

 

その後、そのセンター試験の結果でも合格しそうな大学を探し出し、前期日程を受験。

 

これがまた落ちます、不合格。

よって、私は後期日程まで引きずり大学に合格したのでした。

 

トラウマなのでしょう、大人になってからもしょっちゅうこの頃の夢を見て苦しみました。

 

行政書士試験の時、このトラウマが頭をよぎりました。

これが一番不安の種でした。

 

結果論ですが、このトラウマが行政書士試験の合格を引き寄せたのかもしれません。

大人になってからでも夢にみるほどのトラウマ経験があったからこそ、引き寄せた合格かもしれません。

 

いろんな思いがあって、行政書士受験生へ向けたkindleを2冊出しています。

来年以降受験される方の参考になれば幸いです。

 

この時期になって、不幸があったり、病気やケガ、家族の事情で受験できなくなった人もいます。

そんな人たちの思いも背負って、がんばってください。

合格を手にしてください。

心より祈っています。

 

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