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行政書士電子証明書「セコムパスポートfor G-ID」を取得してどうやって使う?

電子署名の方法

電子定款と行政書士

法人設立をする際に、定款を作成して公証人の認証を受ける必要があります。

この定款を紙ではなくて電子定款にすると収入印紙が不要になり、4万円節約できます。

4万円は大きい!

ただ電子定款で認証を受けるためには、電子署名が必要になるんです。

というわけで行政書士はこぞってこの「セコムパスポートfor G-ID」を取得するわけですね。

 

私もその内のひとりです。

このセコムパスポートを取得するには、印鑑登録証明書を提出したり審査があるためすぐには利用できません。

余裕をもって準備しておくことが必要です。

また「更新」という制度がなく、期限が切れそうになったら新規と全く同じ手続きを踏むことになります。

ということで期限後に引き続き使う場合も結構時間がかかるのです。

 

電子証明書「セコムパスポート」を取得したが?

さてさて、電子証明書をPCにインストールすることができました。

さて、電子署名してみよう!と思ったところ「どうやって?」

 

セコムのFAQを調べてみます。

「電子定款での署名方法を教えてください。」

これですこれです。

すぐにみつかった。

その回答は「署名操作方法につきましては、ご利用のソフト提供元、又は法務省オンライン申請システムサポートデスクへお問い合わせください。」

・・・・・・・・・・”(-“”-)”

 

アドビをダウングレードさせるのか?

PDF閲覧ソフトに私はAdobe Acrobat(64-bit)を使用しています。

Acrobat Standardで有料版です。

電子署名をするために有料版にしたわけではなく、元々必要で有料版を使っています。

 

最初、「すべてのツール」の右側にある「電子サイン」か「すべてのツール」内の「入力と署名」からやるのかなって思いました。

やってみたものの、なんか違う気がする。

電子署名が軽々しい感じがする。(個人的な感覚です)

 

でもツールには他にそれっぽいメニューはない。

そしていろいろネットで検索をすると、こちらにたどり着きます。

(登記・供託オンライン申請システム)

その中のこれだ、と。

このプラグインをインストールすることで電子署名ができるようになるんだと。

ただ、こちらの動作要件は以下のとおりです。

Adobeを32bit版にダウングレードさせろというのでしょうか。

やってみました。

64bit版は無理でも32bit版ならインストールできます。

中には32bit版にダウングレードさせるのに手間取る方もいらっしゃるようで、一筋縄ではいかないみたいですね。

私は別に32bit版でも特に支障はないのですが、なんかダウングレードっていうのが嫌でした。

しかも有料で使っているのに、と。

 

アドビ64bit版でも電子署名はできる

PDF署名プラグイン(SignedPDF)をインストールせずに電子署名ができる状態へ

結論から言うと、PDF署名プラグイン(SignedPDF)を利用せずともAdobe64bit版で電子署名はできます。

PDF署名プラグインを利用しないと、電子署名ができないように思い込んでいました。

 

具体的な方法は以下の通りです。

1,Adobeを開いて、左上の「メニュー」から「環境設定」を選択

 

 

2,環境設定で「署名」を選んで「IDと信頼済み証明書」の「詳細」をクリック

 

3,開いた画面でIDの追加っぽいイラストをクリック

 

4,以下を選択して「次へ」

 

5,参照から、電子証明書を保管しているフォルダの「cert.p12」を選択

 

下の「パスワード」にはセコムからお知らせされた「PINコード」を入力、「次へ」→「完了」

 

6,3の画面では目的の電子証明書が表示されているはず

 

これで電子署名ができる状態が整いました。

 

電子署名をしてみよう

AdobeでPDFファイルを表示します。

左上の「すべてのツール」を開くと「証明書を使用」が追加されているかと。

あとはそこまで悩まないと思います。

「デジタル署名」をクリックし、署名したい場所を選び、PINコードを入れてOKです。

こんな感じに署名できます。

これは大丈夫っぽい!!

 

職印の印影を入れることもできます

デフォルトのマークもスタイリッシュでいいとは思いますが、どうせなら職印で電子署名もやりたい。

まだ設定していないのですが、以下のところからできそうです。

上記「2,環境設定で「署名」を選んで「IDと信頼済み証明書」の「詳細」をクリック」の画面で、「IDと信頼済み証明書」ではなく「作成と表示方法」の「詳細」をクリックしてその環境設定画面を開きます。

その画面で「表示方法」のところの「新規」から職印登録ができるはずです。

 

職印は、紙に実際の職印を押してスキャナなどでデータ化しておく必要があります。

それを

コレ(↑)の代わりに表示させるという感じですね。

 

結構みんな悩んだみたいです

周りに聞くと、アドビを32bit版にダウングレードした人も多いです。

そのように説明しているサイトが実際多いですから。

登記・供託オンライン申請システム」の案内をみると、PDF署名プラグイン(SignedPDF)が必須なんだろうなって思いこみました。

 

それでアドビをダウングレードするのにまたひと苦労した人もいたようです。

うまく64bit版がアンインストールできないって人もいらしたり。

 

この辺の方法って行政書士会でわかりやすい資料を出してくれていたりするんでしょうか?

ここまで苦労するとは思いませんでした。

 

どなたか、やはり困られている行政書士の一助になれば幸いです!

 

 

 

 

 

 

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