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営業の極意②

営業マン

敏腕営業マン、二人目

前回の話題に引き続き、もう一人の営業マンのお話を。
その方は男性で、最近知り合った方です。私より5つほど年下だと思います。
Mさんとしましょう。

Mさんの強みはいろいろありますが、
どんな話題を振られても、平均以上の知識で打ち返します。
空振りしない。
相手が話し手、Mさんが聞き手だったのに、いつの間にかそれが逆転して
思わず、聞き手にまわってしまいたくなる知識量をお持ちです。
知識量がすごいため、Mさんの話は途切れません。ずっと話し続けることができます。
ただし、マシンガントークというわけでもなく、方言も相まって、心地よいトークを繰り広げます。

 

Mさんの強み

豊富な知識量

豊富な知識量があるので、どの話題にも対応できます。
それに具体的な意見ができるし、知ったかぶりな浅い知識ではないことがわかります。
だから、聞いてる側はもっとMさんにしゃべらせたくなります。

その知識量を、どのように得たのかはわかりません。
ただ、若い時から膨大な好奇心と知識欲から得た知識ではないかと思います。
「勉強熱心」というと、まじめっぽいですが、それよりは子供が好きなことに夢中になる感覚。
好きなことを我慢せずに続けていたら、今の彼になった、という感じでしょうか。
好きなことをやり続けるには、その中で疑問も生まれます。
それを好奇心のままに追求し、また新たな知識を得る。そんな感じです。
Mさんに、知らないことがあるのかと思えるほど、すべての話題に対応できます。

 

フラットさ

それだけの知識があると、話し始めた相手方の話題をかっさらいます。
普通なら嫌みな気もします。
ですが、Mさんのトークにはいやらしさがないんです。
「オレはこんなことを知っているんだぞ」という嫌みがないんです。
どこからか湧き出る水に、いつのまにか人は浸っていて、心地よいと思うのです。

 

人を見る目と空気をよむスキル

仕事柄から、今まで多くの人と出会ってきているMさん。
しかも、その多くの人は偏っておらず、千差万別。
その中で培ったとは思いますが、人を見る目が鋭いです。
どういった業界で働いている人なのか、服装や身に着けているもの、雰囲気で瞬時に判断。
それを先ほどのトークでジャブを入れつつ、あたりを付けていきます。
と同時に性格も判断しているようです。
自分の話を聞いてほしい人、人とあまりかかわりたくない、自分のことは話したくない、
悩みを解決してほしい人、その相手に合わせてトークをします。
直接話を聞き出すことが難しい人には、その場にいる別の人を使って
間接的に話を引き出していきます。
このスキルは、すごい。

引き際も知っています。
引き際が見事なので、ただの話好きな人ではないことがよくわかります。

 

 

勉強スキルが秀でている

気になったこと、興味をもったことはすぐに調べる、知りたくなる。
書籍については斜め読みをするので、読了が早い。
ということは、人が1冊本を読んでいる間に、2冊の本を読めるということです。
同じ時間生きていても、知識量が違うわけです。
あとは、人の会話をいくつか聞いていていても、それぞれの話の筋は把握できることです。
欠損した会話から、内容を推測して補完できる能力をお持ちです。
これは、人の話し方の特徴や話題から、話が先読みできるからだそうです。

一般的に男性はシングルタスクと言われます。女性はマルチタスク。
脳の動きが違うのです。
ですが、Mさんは女性脳のマルチタスクも持ち合わせている。
もちろん、シングルタスクである男性脳の強みもあります。
ハイブリットな脳の持ち主です。

 

 

最強の胆力

いくらスペックの高い車でも、それを発揮できなければ、軽自動車と変わりません。
Mさんは以上のようなスペックを兼ね備えており、それを最大限に発揮できる胆力をおもちです。

「飛び込み営業はするんですか?」と尋ねたときに、「あれは無理ですねー」との回答。
Mさんもさすがに飛び込み営業は苦手なんだ、人っぽいところがある、と思いました。
「時間かかって飛び込んだわりに、成約率が低いんですよね」と。
ん??それが理由?
「じゃあ、効率的に無理なだけで、精神的に無理って話じゃないんですか?」と聞くと、
答えは「イエス」。
飛び込み営業自体は、効率がよいのならなんとも思わないのだそうです。

そりゃ、バーや飲み屋で知らない人にどんどん話しかけられるわけです。

 

「無敵」ということ

知らない人に話しかけ、タイミングをみてお仕事は何をやってるんですか?と尋ねます。
それは服装や雰囲気をみて、タイミングを見計らいます。
もしくは、バーのマスターにちょっかいをかけて、
その反応で入ってきた知らない人に話しかけていいか、空気を読むのだそうです。
その知らない人から職業を聞き出せたら、興味のある話題を提供して、
相手が物足りないくらいで、名刺を渡して去る。

話しかけてほしくない人には絶対やりません。

一般的に「無敵」とは、敵がいないほど強いことを意味します。
ですが、私は「敵を作らない」ことが無敵だと思っています。
それが実践できる人、Mさんです。

 

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